ひと昔前であれば、ウィスキーや焼酎を割るために買う人が多かった炭酸水が、今では健康や美容のために、そのまま飲む人が増えています。
全国清涼飲料連合会によると、炭酸水の生産量は2006年から2016年の10年間で約7倍と大きく拡大。
今なお、空前の炭酸水ブームが続いています。
そこで今回は、最近流行りの炭酸水について調べてまとめてみました。
炭酸水の性質と期待できる効果
では、なぜそこまで炭酸水が流行っているのでしょうか?
まずは、炭酸水の性質や期待できる効果から考えてみましょう。
炭酸水を飲むことで冷え性の改善が期待できる
炭酸水は、炭酸ガスを含む水なので、飲むと血中の二酸化炭素濃度が高くなります。
すると体はその状態を「酸欠」と勘違いして、酸素を運ぶために血流をよくしようとします。
そうすることで、体のすみずみに血液が行き渡り、冷え性が改善される。
というのが、炭酸水が冷え性によいとされる理由です。
胃腸が刺激され便秘の改善にも効果が
また、炭酸水を飲んで胃を刺激することで、腸の働きも活発になるため、便秘の改善も期待できるとされています。
特に女性の方などは、炭酸水を飲むメリットとして便秘の改善を期待する人も多いようです。
もちろん、効果には個人差があります。
飲み方によって食欲を増進したり抑制することができる
炭酸水は、食前に150mlほど飲むと胃が刺激されて食欲がアップするといわれています。
それに対し、食前に300~500ml程度飲むことで、炭酸ガスで胃が膨れて食欲の抑制につながるとされています。
このように飲み方によって、食欲を増進させたり抑制することができるのも炭酸水に期待できるメリットのひとつです。
炭酸水の人気商品
昨今の炭酸水ブームの立役者といわれているのが、アサヒ飲料の「ウィルキンソン」です。
もともと炭酸水は、ウィスキーなどを割るために買う人が多いという理由で、以前は大容量のペットボトルで売られていました。
そういった大容量のペットボトルが主流だった市場に、2011年にアサヒ飲料が「ウィルキンソン」の500mlのペットボトルを発売したのが、このブームのそもそものキッカケのようです。
食品産業新聞社の記事によれば、ウィルキンソンの販売数量は、2008年には174万箱だったのが、2011年には476万箱、2017年は1990万箱へと拡大。
10年で10倍以上の売り上げ規模となっており、そこからも圧倒的な人気がうかがえます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
普段、なにげなく飲んでいる炭酸水も、その性質や効果を詳しく知ることで、より楽しめるのではないでしょうか。
今回の記事がお役に立てたのであれば嬉しい限りです。
ご精読ありがとうございました。
執筆・監修

- 若い頃(今も若いつもりだが)大手化粧品メーカーで美容部員として勤務。その後エステティシャンに転身。現在は約20年(年がばれるので約20年)美容業界で働いた経験を活かして美容ライターとして記事執筆中。
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