コンビニで買えるミネラルウォーターは種類も数も豊富です。
その中から、できるだけ体にいいものを飲みたいと思っている人は多いのではないでしょうか。
自分にあったミネラルウォーターを選んで、日々の生活に取り入れることが、健康を維持するにしても美容のためにも大切なポイントです。
そこで今回は、コンビニで買えるミネラルウォーターの上手な選び方を紹介します。
コンビニでのミネラルウォーターの選び方
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどのコンビニエンスストアに行くと、必ず置いてあるミネラルウォーター。
いろはす、阿蘇野の天然水、evian(エビアン)など種類も豊富なので、その日の気分で選んでるという方も多いのではないでしょうか。
実は、コンビニで売られているミネラルウォーターにも、ひとつひとつ違いがあります。
まずは、その違いについて解説していきます。
いろはすとエビアンの違い
コンビニでよく目にする「いろはす」と「エビアン」ですが、この2つのミネラルウォーターには大きな違いがあります。
それは、「軟水」か「硬水」かという違いです。
いろはすとエビアンに限らず日本で売られているミネラルウォーターは、ラベルを見ればその水が「軟水」か「硬水」か分かるようになっています。
まずは、「いろはす」のラベルを見てみましょう。
いろはすのラベルを見ると、「硬度40.3」と書かれています。
硬度とは、水1リットルに溶けているカルシウムとマグネシウムの量を数値化したもので、単位は「mg/L」が用いられます。
いろはすのラベルでは単位は省略されていますが、「硬度40.3」ということは「1リットルあたり40.3mgのカルシウムとマグネシウムが溶けている」ということになります。
続いて、「エビアン」のラベルを見てみましょう。
先ほどの「いろはす」が硬度40.3だったのに対し、「エビアン」のラベルには硬度304mg/Lと書かれています。
つまり、いろはすよりもエビアンのほうが、たくさんカルシウムやマグネシウムが溶けているのです。
なお、日本では、硬度100mg/Lを基準として、100mg/L以下を軟水、101mg/L以上のものを硬水と分類しています。
そのため、ミネラルウォーターの分類上は、いろはすは軟水、エビアンは硬水というように分けることができます。
軟水と硬水の違い
軟水と硬水、どちらが日本人にとって馴染みがあるかというと、それは軟水です。
なぜなら、日本の水のほとんどが軟水だからです。
たとえば、ヨーロッパやアメリカは、カルシウムやマグネシウムが含まれる石灰岩が地層に多く含まれるので、地下からくみ上げる自然水や、水道水などの生活水は硬水がほとんどです。
それに対し、日本には石灰岩を含んだ地層が少ないこともあって、関東の一部や沖縄を除き、ほとんどの地域でとれる自然水や、水道水は軟水です。
そのため、生まれたときから軟水に慣れ親しんでいる日本人にとっては、軟水のほうが美味しく感じる傾向にあります。
実際、硬度40.3の日本のいろはすと、硬度304の原産国フランスのエビアンを飲み比べてみると、エビアンのほうがクセのある味と感じる人は多いでしょう。
なぜなら、水の味は、マグネシウムの量によって変わってくるからです。
しかし、硬水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が豊富に含まれているので、スポーツ後のミネラル補給、健康増進や体質改善、便秘の解消なども期待できるとされています。
そのため、便秘の解消などを期待して硬水を飲む女性も増えてきているのが現状です。
ミネラルは体の中でつくることができないので、食べ物や飲み物などの食事から摂取しないといけないのですが、カルシウムやマグネシウムは日常の食事だけでは不足しがちと言われています。
硬水を飲むメリットは不足しがちなミネラルを補給することでもありますので、普段、いろはすなどの軟水しか飲んだことがないような方は、一度、硬水のエビアンを選んでみるのもよいのではないでしょうか。
ただし、赤ちゃんに飲ませたりする場合は、下痢になってしまう恐れがあるので、硬水は飲ませないほうがよいでしょう。
赤ちゃんのミルクに使う目的であれば、軟水が適しています。
コンビニで買える硬水はエビアン、ゲロルシュタイナー
地方によって在庫の違いはあるかもしれませんが、コンビニで買える硬水は、エビアン以外では「ゲロルシュタイナー」という炭酸水があります。
ゲロルシュタイナーは、ウィスキーなどのお酒を割るときに使う人が多いので、コンビニではお酒コーナーの近くに置かれているケースがほとんどです。
硬度は1310mg/Lと、かなり高めなのですが、ゲロルシュタイナーを愛飲している方の中には「炭酸が入っているので硬水独特の飲みにくさはない」とおっしゃる方もいるようです。
エビアンなどの硬水の味が苦手な場合はファミマの中硬水がオススメ
エビアン(硬度304)などの硬水の味が苦手だという方は、ファミリーマートに売られている硬度150の中硬水「霧島」を試してみるとよいでしょう。
先ほどの説明では、硬度101mg/L以上のものが硬水とお話ししましたが、実は硬水は、その硬度によって「中硬水」「硬水」「超硬水」とさらに分類されます。
中硬水:硬度101~300mg/L
硬水:硬度301~1000mg/L
超硬水:硬度1001mg/L以上
硬度が低くなれば、そのぶん飲みやすい味になってきますので、硬水を飲みたいんだけどエビアンの味はちょっと・・・という方は、中硬水を試してみるのもひとつの方法です。
女性の味方「シリカ」という成分
ファミリーマートで売られている「霧島」という中硬水のラベルを見ると、「シリカ69mg/L」と書かれています。
シリカには、毛髪、爪の強化、肌の保湿、コラーゲンなどの再生を助ける働きがあるとされていますので、女性にとっては嬉しい成分です。
この「シリカ」が豊富に含まれているのもファミマの「霧島」の特徴なので、コンビニでミネラルウォーターを選ぶ際には、参考にしていただければと思います。
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執筆・監修

- 自分の子どもの肌トラブルがキッカケで、アトピー、敏感肌専用のスキンケア製品メーカーにて商品開発を担当。自分と同じようにアトピーの子を持つママの役に立つことが喜び。趣味:ディズニー